今回の表紙は「白幡池」です。白楽駅西口から歩いて3分、静かな丘陵地に囲まれたかわいい池。江戸末期の『武蔵風土記稿』に「白旗村溜井」と記され、
[村の西北の方、篠原村の境。長さ150m、幅24〜60m、水は東北に流れ、処々水田に注ぐ]
と書かれています。
それが昭和の時代になった昭和43年8月、「横浜白幡池公園」に生まれ変わり、今は市民の憩いの場。
また、この周囲には県知事公舎・県立青少年の家や国際少年少女会館・教会・郵便局など公的施設もあります。ここは駅に近いうえ、水と緑に恵まれた閑静な高台で、どの建物からも横浜の新名所ベイブリッジが一望です。
この港が見える丘″を散歩していると、調べゆかしいピアノの音、そして美しいソプラノ、格調高いテナーの歌声がよく通行く人の足を止めたものです。
そう、その主はそこに古くからお住まいの、フェリス女学院のピアノの三宅洋一郎先生とソプラノ歌手の三宅春恵先生。ときには、池の西隣に住む声楽家・昭和音大学長の奥田良三先生の歌も。みなさん、お若い頃のお話です。
また、ついこの間までパリの国立音楽学校に留学していた池田珠代さん(18歳)のピアノの調べが最近まで…。 (岩田忠利)
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