サッチャー首相など、国賓がひとときのショッピングを楽しまれるのは、今やここ碑文谷のダイエーです。
周辺には、国宝円融寺、碑文谷八幡宮、スズメのお宿、清水池公園と、名所も沢山あります。環七の内側の東京で幹線・目黒通りのすぐ脇にして、この静かさ。学校の数も多い文教地区。というのは、この地区には歴史的に名主や大地主のお屋敷が残っているからでしょう。そして、このサレジオ教会が現在の碑文谷のランドマークです。
ヨハン・ペトラッコ神父(68歳)は、20年間サレジオ高校の校長を務められました。今年で来日50年を迎えるガンコ一徹の司祭。そして宣教の師であります。
あの歌手と俳優の有名人男女二人の挙式以来すっかりお馴染みになったサレジオ教会ですが、ヨハン神父は「教会=結婚式をする所」のイメージに困惑の体。「隣近所のおつき合いが少ない。もっと地元の人同士の触れ合いをはからなければ……」。ゆったリスペースの生んだゼイタクな皮肉でしょうか。
僕は教会隣の目黒星美学園の2年生の美しい少女を知っています。「(校舎の)屋上から見ると緑がいっぱい。鳥の声も聞こえてとてもイイ街なの」。スズメがいます。ハトも来ます。教会で毎日お祈りを捧げる天使もこの街にはいるのです。
|