編集:岩田忠利/編集支援:阿部匡宏/ロゴ:配野美矢子
NO.584 2015.04.19 掲載
    第47号
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第47号「橅(ぶな
号名  「橅」
サイズ B5判
紙数 68ページ+8ページ(厚紙の「百選会」店名」・本誌販売先イラストッマップ付き)
発行日 平成元年(1989年)7月10日
頒布方法 定価改定 定価300円
表紙 写真とイラストの合成
 「等々力緑地でスポーツ中の3人の若者の絵」
表紙作成者 写真:一色隆徳(銀行員 祐天寺)

イラスト・畑田国男(漫画家 緑が丘)
特集
 
特集 
.   わが街シリーズ
   新丸子・武蔵小杉とその周辺特集(51頁)

    
    表紙の裏ばなし     伊藤千恵子(武蔵小杉) 

 

一昨年、多摩川畔の世田谷区・野毛のレストランで食事をしているときのことです。ふと、我が家のある対岸、武蔵小杉のほうに目をやると、なんとバカデカイお椀を伏せたような建物。もしかして宇宙人の基地では? と心配したりして……。

 後でこれが、建設中の川崎の文化の殿堂「市民ミュージアム」であることが分かり、そのオープンの昨年11月、さっそく足を運んでみました。

まず驚いたのは、やはりその巨大さ。中原区等々力緑地に3階建てで総床面積1500平方㍍。つぎに歴史・民俗・考古から現代美術に至るまで各ジャンルが川崎市を中心にした文化創造の流れを見事なレイアウトで展示していることです。

ここの基本テーマが「都市と人間」だなんて、お役所的発想のコピー。これが堅苦しく、親しみをもてないのがちょっと残念ですね。
 私がお勧めするのは、ぐっとリラックスして「グラフィック・写真・漫画展示」コーナー。

  なんと、ここで本誌表紙絵の作者、畑田国男先生の作品が大写しのパネルで見られるのです。偶然道端で親友に会ったようで、思わずこちらの口元がゆるんでしまいます。

 号名「橅」とは…   

 

大都会は、バックに広大な水資源が無いことには成り立たない。

関東山地とそれを覆う温帯林は、いわば巨大なスポンジとなって水を貯え、首都圏を養う。

その温帯林の代表するのが、橅(ぶな)林である。樹肌は白。秋には黄色く染めた葉を落とす。
 一度伐採されると再生が困難なため、ブナ林保護の声がいま、高まっている。  
        (大倉山・江川 久)



       鳥海山の森の主、巨木ブナ

推定樹齢300年、幹周り7.62m。秋田県象潟(きさかた)町の森の中に自生、「森の巨人たち」百選に選定される奇形ブナの日本一です
        撮影:北澤美代子さん(綱島)

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