♪は−るの うら〜らの 鶴見川〜
いやぁ、春ですねぇ。鶴見川の土手を散歩しながら、私もついウトウトと。
綱島の顔といったら何といっても鶴見川。ゆったりとしたその流れは、四季を通じて沿線住民の心の安らぎです。
夏の花火大会の賑わいもさることながら、厳しい寒さ、冬枯れの草がいっぺんに芽ぶく早春の季節も、また格別なものです。
ヨモギを摘んで草餅を作るというおばあちゃんに、綱島が昔、温泉街として栄えた頃のお話を聞きました。当時は、お土産や温泉旅館、芸者さんたちも沢山いて、大綱橋からの眺めを楽しんだそうです。さぞかし華やかだったことでしょう。しばし、懐古気分に浸るひととき……。
「ジリリリリリリン、チリ、チリン」目の覚めるようなベルの音とともに、突然現れた少女。白と紺の制服姿も初々しい彼女は、バスケットにいっぱい詰めた春を運んでどこへゆくのだろう。春陽炎のゆれる午後、うたた寝をしながら釣りを楽しむ青年、澄んだ空に飛ぶユリカモメを春風に乗せて……。
もちろん、晴れた空に東横線、急行「桜木町行」も見えます。
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