卯年もおしつまり、「年賀ハガキの印刷承ります」の看板が、妙に気ぜわしさをそそる季節になりました。
「こないだ正月をやったばかりなのに」
「ああ今年も何事もなく過ぎて行く」
「いやあ、今年は実にいろんなことがあった」
一年を振り返ってのあなたの感想はいかがですか。
そんな年末のクリスマス。キリストの行事だなんてカタイこといわないで、皆でパアーッと、あるいは静かにしみじみと、年の瀬を味わいたいものです。
今回の特集地域、上野毛・二子玉川でも、それぞれのクリスマス、新年を迎えようとしています。
新246号のバイパスと新二子橋、新玉川線が開通してちょうど10年。表紙写真の花みず木通りの「花みず木フェスティバル」が始まって5年が過ぎました。来春3月には川べりの兵庫島に、瀬田の地で療養中に名歌を残した若山牧水の歌碑が建てられることになりました。
多摩川の砂にたんぽぽ咲くころは
われにもおもふ人のあれかし
こんな自然と文化の香り漂う自立都市「世田谷“市”」の、一方の中心地をめざすこの街にとって、新年はまた新たな一歩を踏み出す年となることでしょう。
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