編集:岩田忠利/編集支援:阿部匡宏/ロゴ:配野美矢子
NO.576 2015.04.13 掲載
    第39号
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第39号「槿(むくげ)
号名 創刊7周年記念特集号 「槿」
サイズ B5判
紙数 76ページ
発行日 昭和62年(1987年)7月20日
頒布方法 定価200円
表紙 写真とイラストの合成
 「遊覧船・赤い靴号と銅像赤い靴の女の子の絵」
表紙作成者 写真:一色隆徳(学生 祐天寺)

イラスト・畑田国男(漫画家 緑が丘)
デスクキャップ
 不在  
特集
 
特集 
1. 第8回誌上座談会「あの時、あの人」
   沿線の古老8名が編集室で…

2. あなたが選んだ沿線の名店 第2回

3. 創刊7周年記念プレゼント
  
    表紙の裏ばなし       福田智之 

♪赤い靴 はいてた女の子 異人さんに連れられ 行っちゃった

  山下公園のはし、大桟橋のたもとの緑にかこまれた一角より、今、彼女のブロンズ像は何を見、何を考えているのでしょうか。
  誰もが知っているこの歌、もの悲しく、また少女の想いや願いが、言い出せない苦しみと共に、歌う者の心に伝わってくる気がします。

いつまで経っても来ない誰かが、お互い淋しいカモメと会うだけ。どこにいるのかもわからない“幸せ”という青い鳥をつかまえて、横浜港から飛び立つ日はいつ。
 「………」
  彼女は振り返ります。「誰」
 「遅くなったね、やあ、ごめん、ごめん」
  少女の代わりに、カップルの待ち合わせ場となった像の前には、
  赤い靴をはいた元気な女の子と、もの静かで、ちょっと淋しげな少女の姿が似合います。

思いっきり地面をけって飛び上がった赤い靴と、白いスニーカーは、2人を待つ船『マリーンシャトル』へと向かって行きました。

 号名「槿」とは…   

夏から秋に移り変わる時、あの夏の暑さをいやすように可憐に咲き出す。

淡紅色、淡紫色、白色の花、槿。アオイ科に属し落葉樹。古く中国渡来し、庭木や生け垣に植えられている。高さは約3b、繊維が多く折れにくい。花は径56aで、朝開き、夜しぼむ一日だけのはかない命の“一日花”。5弁または八重咲きがある。

白花のつぼみを干したものを「木槿花(もっきんか)」と言い、胃腸カタル、腸出血、下痢などに煎じて用いられる。

中国原産らしく、漢方薬に用いられていたこと。そして韓国の国花であること、皆さまご存じでしたか?         (文・山本伸子)



         ピンクの八重咲きの槿

    横浜市都筑区茅ヶ崎東の“花の寺”として知られる正覚寺で。
                  撮影:山田紀子さん(北山田)

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