夏から秋に移り変わる時、あの夏の暑さをいやすように可憐に咲き出す。
淡紅色、淡紫色、白色の花、槿。アオイ科に属し落葉樹。古く中国渡来し、庭木や生け垣に植えられている。高さは約3b、繊維が多く折れにくい。花は径5−6aで、朝開き、夜しぼむ一日だけのはかない命の“一日花”。5弁または八重咲きがある。
白花のつぼみを干したものを「木槿花(もっきんか)」と言い、胃腸カタル、腸出血、下痢などに煎じて用いられる。
中国原産らしく、漢方薬に用いられていたこと。そして韓国の国花であること、皆さまご存じでしたか? (文・山本伸子)
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