5頁の「沿線あ・ら・か・る・と」……。東横線において最も好かれ、親しまれている風景は、多摩川園と新丸子の間を流れる多摩川という結果となりました。
多摩川はまた、東京と神奈川を2つに分かつ境界線でもあります。
そもそも当誌の発行目的とは、東京・川崎・横浜という3つの行政区分によって寸断された東横沿線における情報を相互に媒介し、住民間コミュニケーションの促進することにあります。多摩川は、それぞれの接点であると同時に、コミュニティ空間としての役割を果たしているという意味で、当誌のポリシーにおける象徴的な場と言えます。
そのようなわけで、創刊7周年を迎えるにあたっての意気ごみを川岸の新丸子特集(3年半ぶり第2弾)と多摩川をテーマにした表紙絵に託してみました。
表紙絵(畑田国男作)は沿線の両端、東京・横浜の若い2人が東横線と並行するもう1本の架け横・中原街道丸子橋で遠くを眺めている……という構図。
21世紀の沿線を、または今後の当誌の活動を展望する、という思惑でもあるのですが……。
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