また、今後見込まれる人口増に対応するため、横浜線方面→ 港北ニュータウン→ 日吉→ 鶴見といった経路で新交通システム(おそらくは地下鉄、前号31号「ホットライン」参照)建設の計画もあり、またバスの需要もますます増えることが予想され、深刻な放置自転車問題を抱えている現在、バスターミナル・駐輪場の設置が切望されているわけですが、駅上空間利用は、これら地域的ニーズを満たすためには最も有効であると考えられます。
それは、交通に関する諸問題を抱えている地方行政機関(市・区)や東急にとってのメリットになり得るはずです。住民にとっては買物・交通の便や美親を楽しめるというメリットが、学生にとっては地元の店が利用し易くなるというメリットが、そして商店街側も、現在渋谷や自由が丘等へ流れている学生を引付けられるというメリットがでてくるわけです。
以上が内藤さんの提案の骨子であり、先の5者それぞれの利益につながる方策です。ただ、実現に向けて最大の問題となるのは資金ですが、今後、住民・商店街によって積極的な働きかけがなされることが、その可否を決定することになるのではないでしょうか。
内藤さんが語るところの「並木を見ながらショッピングなどができるような、楽しく美的、かつ機能的な街」、ぜひ実現させたいものですね。
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