28号が出る頃、日吉の慶応大学の銀杏は緑が鮮やかだろうな。編集室に来る途中、ふとそんなことを思いました。
「編集は座ってやるもの」ではないのだ!
「編集の仕事は、座ってやるものだ」なんて……はっきり言って考えが甘いノダ!
最近そのことを実感してます。取材、広告、配本、チラシ配り、とにかく外へ出ることが多く、人と会う機会が多いので〜す。遺体が隣の部屋にあるという葬儀屋に恐る恐る入って行ったり、協賛店でちゃっかりピザをいただいてしまったり、私も色々な人と話しました。「マイ・ライフ」登場の菊名西口・椎橋医院の院長には、血圧まで測っていただいたっけ。数々のステキな出逢いをさせてもらいました。
取材の苦楽
で−も、楽しいだけではありません。特集の田園調布を歩いた広告スタッフ・末永氏は「あのでっかい高級住宅街を歩くと、ミジメさで疲れが増す!」と言ってました。
連載の方では、学生のページ『え★なあに?』のため、一色氏を中心に、福田君・磯野(幸)君・浜田君ら学生スタッフは、沿線のおまわりさんをレポート。「日ごろのウラミを……うんぬん」とジョーク(本気?)を飛ばしながら出掛けて行きました。
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あまりのハリキリぶりに、「オイ、あいつら大丈夫なのか?」と編集長は心配顔。「何しろいろいろと世話になりすぎているからなあ」ですって。
沿線に住むいろいろな世代、いろいろな職業の人と関わりを持っていくのは、編集室のスタッフがいくら明るくて、おしゃべり好きだとしても、かなり勇気がいることです。それだけに取材後の充実感は相当なものですし、本が納品されて、包み紙をビリビリ破く時の快感! だからみんな病みつきになるんでしょうか?
こんな私でもなんとか……
編集長の言葉を借りれば、「綱渡りをする思い」の雑誌作りです。
本号も、高所恐怖症・バランス感覚ゼロ・おまけにボケな私がデスクキャップだったにもかかわらず、なんとか綱を渡り切れたようです。
先日、読者の方から編集室に「新しい号はいつ頃できるんでしょうか?」というお電話。待っていて下さる方がいると励みになります。
5月のイエローグリーンの光に包まれて、本号が納品されるのを心待ちにしている私です。
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