思えば、11号のデスクキャップを、と岩田編集長から仰せつかったのが昨年の11月。企画を練りはじめたのはジングルベルの曲が街中に賑やかに流れている頃でした。
あれから約半年、やっと船出の時を迎えた欅=\―。今、皆様のお手元で何を語っているのでしょうか。
ものみな新しい生命力に溢れ、生き生きと活動を始める5月のさわやかな息吹きがページの中から伝わってくるようなら嬉しいのですが……。
――ご協力の皆様に「有難う」
というのも、この11号を滞りなくお届けできたのは、若い編集スタッフの大活躍あればこそ。とりわけ、クラスメートがバイトに旅行に明け暮れている春休みに、編集雑務の全てを引き受けてくれた学生のOKコンビ。仕事が終わった後、疲れも見せず、編集室に立ち寄っては明るい微笑を届けてくれたミス編集室のKさん。彼らの仕事ぶりはまさに春まっさかりのフレッシュな若さそのものでした。
仕事とデスクとの二足のワラジがうまく履けず、ただオロオロ、ウロウロしていただけの無能キャップをカバーし、実質上のデスクを務めてくれたのは彼らだったのです。
誌上での内輪話はあまりほめられたことではありませんが、まずは彼らに「有難う」そして「お疲れさま」を言わせてください。もちろん、執筆に、取材に、広告業務に寝食を忘れて飛び回ってくれた他のスタッフにも、協力依頼に心よく応じてくださった皆様にもこの場を借りて「有難うございました」のひとことを贈らせて頂きます。
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――次号のデスクはチョコレートの山の上に寝た(?)青年
さて、次号「桂」のデスクキャップはこの号で大活躍のOKコンビのひとり、桑原芳哉君(横浜国大教育学部3年生、身長178a、体重66`のそれはカッコ良くて頭の切れるナイスボーイです。
読者の女性の皆さん、ぜひ彼の片腕に! ちなみに片腕は何本でも大歓迎だそうです。何しろ過ぎし2月14日には、チョコレートの山の上に寝るはめになった、というエピソードの持ち主ですから、競争はかなり激しくなると思います。ワレこそは…と思う方はぜひ、編集室の白いドアをノックしてみてください。眼鏡をかけたスラッとした青年がいたら、それが彼。お腹の突き出たミドルは違いますので念のため。
――編集室から飛び立った仲間、今は?
欅≠ニ本号の名前を決めた頃は、冬の寒空に裸の枝を広げていた慶大キャンパスの欅も今やすっかり新緑の中。この春、編集室から実社会へ飛び立っていった何人かのメンバーはどんな世界でどんな枝を広げていくのでしょうか。
春は出会いと別れの季節。この一冊が完成するまでにあったいくつもの出会いと別れをひとつひとつ噛みしめながら、ここにペンを置くこととします。
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