綱島街道の道路計画についてお伺いいたします。私の家は綱島街道沿いにあるのですが、この道の道幅を広げるという計画があるために、さまざまな規制が敷かれています。
確かに、大変車の通行量の多い道路で、今のままではじきにパンクしてしまうのではないかと思うほどです。
しかし、一向に工事は始まらず、それどころか計画すらもはっきりとしないようです。これでは、私どもも今後の生活設計をたてる意味で大変困ってしまいます。
いつごろになったら工事にとりかかるのか……、そこいら辺を調べていただきたくお便りを差し上げました。よろしくお願いします。
編集室から!
綱島街道は、丸子橋で中原街道と接続し、東横線と並行する、交通の大動脈ですが、その道路拡幅が今度のご質問にあたります。
上段の地図を見ていただくとわかるように、25メートル幅員(歩道幅員含む)になっている部分は、きわめて限られた部分しかありません。もともと、計画決定時期は昭和21年8月と非常に古く、それから30年以上も経っているわけですから、ご指摘のように、一向に進んでいないと言えるでしょう。
そこで、横浜市道路局街路建設部街路課の荻島さんに経過と今後の予定について伺いました。
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まず、菊名〜六角橋間については、菊名〜浦島丘間に、通称“綱島新道”を昭和38年から39年に整備したことで、とりあえずある程度、道路拡幅の目的達成しました。
そのため当面この間は整備することはないそうです。ですから横浜市側では日吉〜菊名間が拡幅対象となるわけですが、現在のところ具体的にいつ、どこで始めるかなどはまったく決まっていないとのことです。
ただ現在、沿線地域では日吉〜元石川線が重要整備路線となっています(図参照)。当面はこの整備がある程度進んだ段階で、綱島街道の接続を考慮しなければならない、とのことです。
この場合は日吉〜綱島が対象となるわけですが、他の部分は全くの未定とのことです。
一方、こと綱島街道の拡幅に関しては一歩先んじている感のある、川崎市の土木局道路部街路課の飯泉さんにも伺ったところ、現在元住吉の労災病院前から木月四丁目までの拡幅工事をしていますが、これも用地買収の関連でいつ完成するかすら未定だそうです。
道路行政が車の増加についてゆけないことは仕方ないにしても、こうした計画が長年眠ってしまってそれについての住民に対して配慮されていないのは問題があるのではないでしょうか。
取材:桑原芳哉)/文:西野裕久
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