編集:岩田忠利/編集支援:阿部匡宏/ロゴ:配野美矢子
NO.504 2015.03.04 掲載

        

  追跡! 地域問題
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編集室が責任をもって取材し質問に答えます!           
                                               
 
 
   沿線住民参加のコミュニティー誌『とうよこ沿線』。好評連載“復刻版”

   掲載記事:昭和58年11月1日発行本誌No.19  号名「柿」

 他人事ではない イタズラ電話被害


木村 太郎
(会社員 港北区篠原町)


 
先日のこと、夜の11時過ぎに電話が鳴った。受話器をとると見知らぬ人がものすごい剣幕で怒鳴っていた。
 先方は興奮しているらしく、一方的にまくしたてるだけ。私は突然の電話にわけもわからず、ただ聞いていると、なにやら私の友人が私の家の電話番号を間違えて、この人の家に電話してしまったらしい。たまたまこの家がイタズラ電話に悩まされている家だったので、友人をその犯人と思い込んでしまったのだ。



イラスト:石橋富士子

  やがて誤解はとけたものの、見知らぬ人から怒鳴られ、ビックリするやら、恐ろしいやら…。
 と言っても、この人も度重なるイタズラ電話にノイローゼ気味になっていたのだろう。こんな電話が続けば、私だっておかしくなってしまう。他人事ではないような気がした。

 受話器を取ったとたんに切れてしまうとか、こういったイタズラ電話の被害にあった人は数多いことだろう。イタズラ電話を防ぐ方法というものは、いったいあるのでしょうか。

      編集室から!

いやがらせ電話もいろいろあります。ベルか鳴って受話器をとるといつまでも無言のまま。頼まない店屋物がどっさり届く。いつも家に入ったとたん電話が鳴る。電話でのアンケー卜と称して変な質問をする等々、イタズラ電話で悩んでいる人は結構多いようです。
     


 こういったイタズラ電話を防ぐ方法があるのかどうか、対抗策などを妙蓮寺の松見電話局に行って聞いてきました。


 「電話コミュニケーション」の特権は、@密室性 A匿名性 B発信者優位性があげられ、イタズラ電話はこれを悪用したものといえます。
 こういう迷惑電話に対しては従末@『でんわばん』サービス(時間を区切って『でんわばん』に切換える)、留守番電話装置の利用、A電話帳への掲載省略等があります」。

でも、これでも解決にならない場合があります。そんな時は?
 「そのような場合は、それぞれのお客様の事情に合わせて、ケースバイケースでご相談させていただきたいと思いますので、あきらめずにぜひ最寄りの電話局にご連絡ください」
 とのことです。

 電々公社
(現NTT)では、今までは増えつづける電話の設置に追われていたのが、最近ようやく落ち着き、1年位前からはお客様へのサービスに力を入れはじめました。
 どこの電話局の窓口にもオレンジカウンターという相談コーナ−を用意してお客様のご意見、ご要望をとり入れてより役立つ電話局を目指しているそうです。電話のことで困った時はどんどん相談に行ってみましょう。

 お話は、松見電話局局長・行廣輝彦さん、第1営業課長・小平信次さん、自動運用係長・幸山靖夫さんに伺いました。親切に教えていただいて、電話局も案外と身近に感じられるようになりました。       取材:山火典子(主婦 綱島




 ぜひ造って欲しい 白楽駅前駐輪場


真鍋 広太郎(学生 神奈川区斎藤分町)


  白楽駅まで毎朝、自転車を使っています。駐輪場がないので、やむなく静岡銀行の横の道沿いに停めていますが、自転車やバイクがあふれていて、時々、置き場所に困ってしまいます。通行人には、ジャマだ! と言わんばかりに睨まれるし……。ミニバイクのオイルキャップを盗まれた友人もいます。

 道端に自転車やバイクを置くことが違法だとは聞いています。しかし、自転車やバイクを通勤・通学の頼もしいアシとしている人は僕だけではないと思います。バスなんて時間どおりじゃないし、渋滞して動かなくなったり、不規則でアテになりませんから。
 駐輪場さえあれば、安心して自転車やミニバイクを使えるのですが……。
 白楽駅利用者で駐輪場を造って欲しいと願うのは、私一人だけではないと思います。何とかならないものでしょうか。



      編集室から!

  

 自転車の青空駐車の問題は今、あちこちで起っています。東白楽駅前には、先日88台収容の駐輪場ができましたが、さてお隣りの白楽ではどうなっているのでしょうか。

 早速、神奈川土木事務所副所長の山田重賢さんに伺ってみました。
 「ええ、そういう苦情は聞きますが、白楽の駅前は古くからの商店街でね、何分にも土地がないんですよ」




 
土地が無いと言われてしまえば、それまでです。では、せめて駅前にずっと置きっ放しになっていて、ポンコツ同然の自転車の群れくらい、どうにかならないものでしょうか。


イラスト:石橋富士子

 
横浜市役所広聴課の佐藤和美さんによると、
「今、『3週間以上放置してある自転車は強制撤去する』等、放置自転車防止の条例づくりをしている最中です」。

 とは言っても、やはり収容できる器がなくては、いつまでたっても放置自転車はなくならないでしょう。
 横浜市では昭和
56年度、7億円をかけ11カ所、7000台分の駐輪場を新設し、56年度末の全収容台数は2万5000台になったと言います。しかし、その倍以上の自転車が市内96駅にわたり放置されているのが現状だそうです。

 しかしながら朗報かひとつ。「まだ決まった訳ではないので発表はできませんが、白楽駅周辺に1カ所、候補地らしきものがある」とか。一方、「市民から強い要望がなければ、なかなか動き出せないのか行政。もし、候補地があがったら、地元商店街、自治会等で熱心に推せば行政を動かすことも可能でしょう」という声もあります。

 結局、「こんなに必要なんだ」という住民の生の声を集めて、行政にぶつけることが、駐輪場問題解決の一番の近道といえるでしょう。   
           取材:込宮 誠(白楽)

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