先日のこと、夜の11時過ぎに電話が鳴った。受話器をとると見知らぬ人がものすごい剣幕で怒鳴っていた。
先方は興奮しているらしく、一方的にまくしたてるだけ。私は突然の電話にわけもわからず、ただ聞いていると、なにやら私の友人が私の家の電話番号を間違えて、この人の家に電話してしまったらしい。たまたまこの家がイタズラ電話に悩まされている家だったので、友人をその犯人と思い込んでしまったのだ。
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イラスト:石橋富士子 |
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やがて誤解はとけたものの、見知らぬ人から怒鳴られ、ビックリするやら、恐ろしいやら…。
と言っても、この人も度重なるイタズラ電話にノイローゼ気味になっていたのだろう。こんな電話が続けば、私だっておかしくなってしまう。他人事ではないような気がした。
受話器を取ったとたんに切れてしまうとか、こういったイタズラ電話の被害にあった人は数多いことだろう。イタズラ電話を防ぐ方法というものは、いったいあるのでしょうか。
編集室から!
いやがらせ電話もいろいろあります。ベルか鳴って受話器をとるといつまでも無言のまま。頼まない店屋物がどっさり届く。いつも家に入ったとたん電話が鳴る。電話でのアンケー卜と称して変な質問をする等々、イタズラ電話で悩んでいる人は結構多いようです。
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こういったイタズラ電話を防ぐ方法があるのかどうか、対抗策などを妙蓮寺の松見電話局に行って聞いてきました。
「電話コミュニケーション」の特権は、@密室性 A匿名性 B発信者優位性があげられ、イタズラ電話はこれを悪用したものといえます。
こういう迷惑電話に対しては従末@『でんわばん』サービス(時間を区切って『でんわばん』に切換える)、留守番電話装置の利用、A電話帳への掲載省略等があります」。
でも、これでも解決にならない場合があります。そんな時は?
「そのような場合は、それぞれのお客様の事情に合わせて、ケースバイケースでご相談させていただきたいと思いますので、あきらめずにぜひ最寄りの電話局にご連絡ください」
とのことです。
電々公社(現NTT)では、今までは増えつづける電話の設置に追われていたのが、最近ようやく落ち着き、1年位前からはお客様へのサービスに力を入れはじめました。
どこの電話局の窓口にもオレンジカウンターという相談コーナ−を用意してお客様のご意見、ご要望をとり入れてより役立つ電話局を目指しているそうです。電話のことで困った時はどんどん相談に行ってみましょう。
お話は、松見電話局局長・行廣輝彦さん、第1営業課長・小平信次さん、自動運用係長・幸山靖夫さんに伺いました。親切に教えていただいて、電話局も案外と身近に感じられるようになりました。 取材:山火典子(主婦 綱島)
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