編集:岩田忠利/編集支援:阿部匡宏/ロゴ:配野美矢子
NO.501 2015.03.02 掲載

      

  追跡! 地域問題
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 編集室が責任をもって取材し質問に答えます!           
                                               
 
 
   沿線住民参加のコミュニティー誌『とうよこ沿線』。好評連載“復刻版”

   掲載記事:昭和58年5月1日発行本誌No.16  号名「柏」

 警察署公認? 100円コピー


           嶋田節子(大学生 大田区田園調布5丁目)


 最近、運転免許証の更新が最寄の警察署で出来るようになったというので、私も早速手続きに行ったのです。

  その際写真2枚の他に免許証のコピーも必要とのこと。「持っていません」と言うと窓口の職員が、「10メートルも離れていないパン屋兼コピー屋を」、とっても親切に教えてくれるのです。よく役所の応対がうんぬんと取り沙汰される昨今、私は気をよくして言われた通りその店へ行きました。

 ところが、その店はコピーした後、こちらから催促しないと原版も返さない不手際さ。そのうえ、コピー1枚100円という法外な値段に、せいぜい40円くらいかと思っていた私は一瞬耳を疑い、「えっ、100円?」と聞き返したほどでした。



イラスト:石橋富士子

というのも、いまコピーは1枚20円が常識、10円で出来る店もあるというのに。100円とはあまりにも高いではありませんか。こんな店に毎日何人もの客が来ると思うと、この店のボロ儲けぶりに無性に腹が立ちました。

 
あとで考えるとコピーぐらい警察署で出来ないはずはないのに…。わざわざそんな悪徳コピー屋を紹介するとは…? 警察への不信感が一段と高まった一日でした。
 これから警察署へ免許更新に行こうとお考えの皆様、くれぐれも写真2枚とコピーをお忘れないよう。

  

これが真相!!

 東調布警察署交通課長・清水烈さんに嶋田さんの投稿のハガキをお見せしたところ、ちょっと驚いた様子でした。
 「更新手続きにはコピーは必要ではない」とのこと。つまり、必ず要る物では無いのです。

 では何故コピーが?
 「免許証をお持ちの方は取り出して見てください。一番上の3行に氏名、生年月日、本籍、国籍、住所がタイプ文字であると思います。この部分が和文タイプで印字した書類の無い場合、本人が書いた手書きの文字が、そのまま免許証になるのです。
  こう言っては何ですが、字のへタな方、いや、読みにくい字を書く方が免許証を作られると、警察でもちょっと困るのです。変更事項の無い人ならコピーがあれば、それをそのまま使えるので以前の免許証と変わらない物が作れる」とのことなのです。

 警察署でも誤解をまねくような説明だったと認め、「今日からわかりやすくご案内します」
と言っておられました。今後の改善を期待しましょう。

 また、東調布警察署の近くには2軒の更新手続きの人を対象にした写真とコピーなどを行う店がありますが、「警察との関係は一切無い」そうです。
 ただ、『コピーをとれる所は?』と尋ねられれば近い店を教えるのが当然と言えば当然…。値段も商人の自由ですので文句は言えない」
とのこと。「1枚
100円も取るのですか?」と、おっしゃっていたくらいですから知らなかった様子。
 市民の無知につけこんだ商売、腹が立ちますが、知ろうとする努力も大切だと思います。
             
取材:小野関裕一



 ユニーは知っているか、綱島街道の渋滞


               梅沢富士子 (主婦 港北区綱島東2丁目)


  昨年末(1226日)日曜日、日吉駅行バスに乗ったときのこと。日大高校前の辺から、クルマの渋滞でバスが進みません。こんな裏道でと不審に思っていましたが……。

 綱島街道端にあるユニー(※ショッピングセンター「サンテラス日吉」の核店舗)へ行く車が駐車場に入るのに時間がかかり、そのための渋滞でした。やっと綱島街道に出ると、今度は反対車線が長蛇の列。これもユニーへ行く車とのこと。バスの運転手さんも大変迷惑していると言ってイライラしていました。この事実、ユニー側は知っているのかしら。



イラスト:石橋富士子

 大きなスーパーなどができるのは、消費者にとって嬉しいことです。でも土日や催し物がある都度このようでは困ります。
 迷惑しているのは、バス利用者や沿線の車の運転者たちなのですから、ユニー側はこの解決策を真剣に考え、対処してほしい。



これが真相!!

 土日の綱島街道の渋滞の目″は、梅沢さんご指摘のユニーヘ買い物にゆくクルマ。ピークの午後は通行車もまじって、ユニーから東へは元住吉の木月4丁目まて、西へは綱島の大綱橋辺まで延長3,4キロの渋滞となる。




 当編集室はほぼこの渋滞地域の中間に位置しているため、車での訪問や配本作業に大変迷惑しているのが事実。さっそく梅沢さんの手紙を持ってユニー日吉店を訪問、平沢慎一副店長に面会した。

 「一昨年立体駐車場を建てたので、少しは緩和になっていると思うのですが…。月の売出しや年末の売出しのときなど、年間数回はこういった状態が起きているんじゃないですか」

 毎週土・日、これほどの大渋滞。当店が“交通の難所、綱島街道”の原因となっているというのに、知らんぷりしている副店長。
 「日曜日には警備員を動員して整理するという対応は一応行っています。渋滞は駐車場が満車になった一時期、丸一日中混雑するということはないと思いますが…」。
 また、歯切れの悪い逃げ腰な回答が返ってくる。道路は公道、一企業のサービスに供されるお客のために他の者がその犠牲になっていいものではない。何か抜本的対策はないものか…。
 「日曜の入店客を平日に分散させる平日対策として、駐車料は平日を無料にし、日曜祭日は有料にしているのです。
  それにしても旦那さんが車を運転される例が多いので、どうしても旦那さんの休日のとき、ということになってしまいます。何か良いアイデアありませんか」

 はっきりした決め手がなく、お手上げといった感じ。住民イコール消費者に利便を供する目的で建てられたスーパーが、こんな無策の状態では利便どころか不便を供す場≠ニ化している。
 一日も早く、抜本的な対策を講じ、企業の社会的責任を果たしてもらいたいものである。
             取材:岩田忠利

 

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