黛 志芳
(魚座・B型)
占い師。真珠を使って占う真珠霊感占いで注目を集めている。昭和50年から7年間、TBSテレビ「3時にあいましよう」で占いコーナー担当。ほか、テレビ出演367回などマスコミでも活躍中。昭和55年あずさ書房から『霊感術』出版。
出身は静岡県。東京在住18年。童話、作詩も手がけ、無類の動物好き。巨体のシープドッグ2匹を“愛児”同然に寝食を共にしていたほど。
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人の目を見つめて話をする。片時も視線をそらさない。怖い。人の心を見す透すような、霊感師の目。
犬や鳥を語る時は、永遠の童女の目。問題児を預かり、更正させたと語る時は、ぬくもりの母の目。
一瞬、チラと見せるのが、熟女の目。母と童女とシャーマンと、おんなと。
刻々と変わりゆく彼女の目に惑わされ続けた今回のデート。 黛志芳は、4次元の女だ。
★☆
ハラハラと、よく涙するという。夕陽が落ちる。「どうしよう。夜の帳(とばり)が迫ってくる」
枯葉を落とす大木に近寄って、「あなた、何が悲しいの」
花の咲く草は嫌い。「花びらが散ってゆく悲しさに耐えられないの」
どうです。普通、面と向かってこういうお話をきかされたら、ムズがゆくなって逃げ出してしまうでしょう。
しかし、これが志芳さんの口から出た言葉だと、事情が違ってくるのです。
だって、彼女は本当に、夜や大木や草花と交信できるのだから……。
あでやかな化粧にコスチューム、人をそらさぬその話術。天真爛漫。
夜な夜な乃木坂か六本木あたりに出没しそうな恋多き女。
志芳さんを一目見れば誰だってこう思う。
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