編集:岩田忠利/編集支援:阿部匡宏/ロゴ:配野美矢子
NO.462 2015.02.11  掲載 

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えんせん族
 
  高崎晃子さん(23)


   沿線住民参加のコミュニティー誌『とうよこ沿線』。好評連載“復刻版”


   掲載記事:昭和56年11月月1日発行本誌No.8 号名「楓」


   文:岩田忠利  写真:三戸田英文(元住吉)
NHK大河ドラマ『おんな太閤記』
 デビュー

  
天真爛漫な女、
    全国の茶の間に    


   高崎 晃子さん
           (川崎市中原区井田三舞町)
  

 大学の近くに大船撮影所があった。そこのスタッフが、通りがかりの彼女に「やってみないか」と声を掛けたのが、事の発端。芸能界とは何のゆかりもない一大学生に、である。
 しかもそれがNHKの大河ドラマ『おんな太閤記』(NHK総合後
800)の茶々の妹・小督(おごう)という大役……。

 セリフは「まったくズブの素人だった」お嬢さん学生はいま、大学も卒業し、その役を立派にこなしている。初撮影の日は「2週間前から胸がドキドキ、ご飯も食べられなかった。みんな立派な役者さんでしょ。失敗して迷惑かけたらどうしよう? と思うと……」。でも、本番には「全然アガらなかった」と水玉模様のブラウスの肩を揺すって笑う。

 終始、満面笑顔。ときどき「クッ、クッ、ク‥‥。ホ、ホ、ホ‥…・」の笑い声。根っから明るく、天真爛漫、虚心坦懐≠ェピッタリの人である。
 聞けば、この明るさは中学生のときから
で、先生には「高崎さんでも悩みごとがあるんですか」と不思議がられたそうだ。 

 
最終学歴は公立の横浜市立大学商学部経営学科。男の子の志願者ばかりの学科をストレー卜でパス。また、そのときの志望理由がいかにも現代っ子らしい。
 「あの学校は全国でもいちば〜ん授業料が安いんですよ。だってウチの親は、女になんか学費は出せない、って言うでしょ」と、ちゃ〜んと計算している。


福島県白河市出身の彼女は、いま一人暮らし。
住まいを決める際にも、横浜にも東京にも便利な所、と東横線を選んだ。それも、その中間を、と日吉と元住吉のアパートを探し、元住吉に住んで4年目。



  「以前は不便な横浜の瀬谷に住んでいたでしょ。ですからお風呂屋さんが遠くて、学校へ行くにもセッケンを持ち歩いていたの」と屈託なくケラケラ笑う。

 芸能界にいる彼女なのに、そのバイトがまたユニーク。「4、5年続けている横浜・弘明寺のお宅で家庭教師」。
 「わたし、なんでもやるんですよ」という彼女は、かつてライター志望だっただけに筆も立つ。


元住吉で

 横浜で学び、川崎に住み、東京で働くえんせん族・高崎さん――。この天性の明るさを全国の茶の間に照らして欲しい。

       [りれきしょ]

 昭和332月、福島県白河市生まれ、23歳。
 横浜市立大学商学部経営学科卒。得意は陸上競技(短距離)と体操。趣味は読書。
 川崎市中原区井田三舞町でマンション一人暮らし。身長157センチ、体重43`、B
81、W58、H83.。芸名は本名と同じ

              
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