編集:岩田忠利/編集支援:阿部匡宏/ロゴ:配野美矢子
NO.441 2015.01.24  掲載 

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  攻玉社中学・高校の巻



  沿線住民参加のコミュニティー誌『とうよこ沿線』。好評連載“復刻版”


   掲載記事:平成10年10月25日発行本誌No.71 号名「梔
(くちなし)

   攻玉社中学・高等学校

   
   〜〜〜 最寄駅不動前 〜〜〜〜


 
目蒲線(現目黒線)の不動前駅から徒歩1分。どこから来るにも絶好のロケーションである。

  バンカラ・硬派の攻玉社のイメージはいずこへ。今や都内でも有数の進学校。

  ハイソなお坊ちゃまの風情さえ漂わせて……。



攻玉社の校舎


 School  Profile


生徒数 
中学……718名  高校……642名  卒業生総数約44000

沿革 

 1863(文久3)、蘭学者・近藤真琴が、四谷坂町の鳥羽藩邸内に蘭学塾を開いたのが始まり。
 明治5年に「攻玉社」として改めて開学。大正14年に現在地の不動前に移転。
 平成5年には創立130周年記念式典を行なった。

校訓・教育方針
 
「攻玉」とは、詩経小雅篇「他山ノ石以テ玉ヲ攻(みが)クベシ」に由来する。
  校訓は「誠意 礼譲 質実剛健」。これは明治の先覚者であり、創立者である近藤真琴の遺訓でもある。

年間学費 (初年度)約76万円

卒業生の主な進路  
  東大はじめ国公立大・有名私大への合格率か年々アップしている。大学進学率100

      学校自慢
1.

ユニークな国際学級

 帰国生徒一番の不安は、学力の遅れと他の生徒と溶け込めるか…。そこで、「攻玉社」では10年ほど前に、帰国生徒だけを受け入れる国際学級を創設した。他に例をみない1クラス分まるまるである。異文化を体験した同士が集まるため、互いに視野を広めることもできるし、伸び伸びと学習できる、ととても好評だ。
 入学試験も英語が教科書程度の問題(国・算)で、特別な受験勉強していなくても大丈夫。それでも、国際学級の生徒の進学状況は、極めて優秀。こんなところにも「攻玉」の精神は生きているのかもしれない。

2. 東大合格者数が悲願の2けた達成

   この十数年の間、じわじわと一流大学への合格者数か伸びていたが、平成10年度、ついに東大合格者数11人、東工大にも16人が合格。
  
イメージと学力アップをめざして二十数年学校関係者の、地道ながらも懸命な努力が実を結びつつある。


 ウチの学校のここが
        すごい!


その1
 化学や物理などの理科室の設備がすごい! 他の学校から見学に来るほど。

◆その2 
 一年中入れる温水プールがある。

◆その3 
 
創立136年と歴史がある。

◆その4
 
帰国生徒だけのクラスがあり、中学3年間はそのまんま。(高校からは一般生徒と一緒の学級となる)

◆その5
 
 生徒たちは皆まじめ。

◆その6
 学業優秀な生徒には、特別高度な内容の「ハイレベル特別講座」というのが用意されている。ついていけない生徒にも補習授業体制が万全。予備校に行く必要がないほど先生方が熱心。

有名先輩


 なにしろ歴史があるので、学界・政界・経済界そうそうたる著名な卒業生が限りなくいる。とくに陸海軍の海軍では大将15人、中将69人、少将118人、陸軍でも大将と中将T人ずつ輩出。ほんの一例をあげると……。

江原素六(麻布学園創立者。貴族院議員)

米田吉盛(神奈川大学創立者)

片山 潜(労働運動家)

三島弥太郎(日本銀行総裁)

丹羽春夫(後楽園スタジアム社長)

山屋他人(連合艦隊司令長官・雅子妃曾祖父)


鈴木貫太郎(総理大臣・侍従長)

森田草平(作家)

内田魯庵(文学者・評論家)

吉井 勇(歌人)

秋山豊寛(日本人初の宇宙飛行士)

 
                    制服


◇濃紺の詰め襟、蛇腹つき……生徒からの評判がいい
◇制帽は自由                          
◇基本的には襟のホックは留めなくてはならないが、はずす生徒が多い。
◇シャツを外に出すのも、本当はダメ。











連絡先:攻玉社中学・高等学校

     東京都品川区西五反田5142
              TEL.0334930331

  「とうよこ沿線」編集室 取材・編集スタッフ

  品田みほ(反町)/高津利恵(中山)
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