編集:岩田忠利/編集支援:阿部匡宏/ロゴ:配野美矢子
NO.440 2015.01.24  掲載

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 東京学芸大学
    附属高等学校
の巻



  沿線住民参加のコミュニティー誌『とうよこ沿線』。好評連載“復刻版”


   掲載記事:平成10年10月25日発行本誌No.71 号名「梔
(くちなし)

  東京学芸大学
    附属高等学校


  〜〜〜 最寄駅学芸大学 
〜〜〜〜


 
「よく学び、よく遊ぶ」附高生。門には早くも秋に行われる辛夷(こぶし)祭の看板が…。
 それがなんとセーラ一服姿の男子学生が力走している絵。その前をルーズソックスの女生徒が通る。

  伝統と自由の王国、附高の未来に栄えあれ!



樹木が茂る正門


正門をくぐると丸窓のシックな建物が


アーチ型の1階通路






   学校今昔話
 文京区竹早と世田谷区下馬に各2学級ずつで発足した本校は昭和36年に下馬の地に統合され、現在(1学年8学級)に至っている。

 昭和39年の東京オリンピックでは、世界青少年キャンプ場として施設を貸与。現在はマルチメディア学校教育利用実践に力を入れている。


 School  Profile


生徒数 
1080名  今迄の総卒業生数…約13500

沿革 

 昭和29年4月創立

校訓・教育方針
 
1.清純な気品の高い青年
  2.大樹のように大きく伸びる自主的な人間
  3.世界性のゆたかな日本人

年間学費 
 (次年度以降)169,000
 (授業料104400円、PTA会費45600円、生徒会費8400円、
  学年会費106000円)

卒業生の主な進路  
  ほぼ全員が大学への進学希望

    学校自慢
1.

伝統的に自由な雰囲気があり、部活動が盛んで学園生活を楽しめる。

2. 体育祭、学園祭をはじめ教科行事(地学野外実習、社会科見学等々)も多く、充実している。反面、多忙を極める。

3. 正門の先から四季折々の自然の美しさを見せるイチョウ並木が連なる。この通りを先輩たちが「ロマンス街道」と名づけた

 ウチの学校のここが
          すごい!


その1

 学園祭「辛夷(こぶし)祭」
  1年間かけて準備を行い、毎年多くの一般客を集めて非常に盛り上かる。見どころの一つは3年の演劇。受験を控えているにもかかわらずほぼ全クラスが上演する。レベルは非常に高く、−般客からも好評。予算額も他校とはゼロの数字が一つ違うらしい。



校舎4階から地上までの空缶壁画

この「横綱の土俵入り」は、約1万5千個の空缶を1年間拾い集め、洗浄・乾燥・穴開けという気の遠くなるような作業を1年間続けた労作


有志男女生徒が出場の「ゆかたコンテスト」

優勝は左から3番目の彼女です














◆その2 
 校名が東横線の駅名になっている。(大学は中央線小金井にキャンパスを移転したため、現在「学芸大学」駅にあるのはこの付属高校なのだ。)

◆その3 
 
学芸大学から受け継いだ由緒ある校舎、広い敷地。特にエキゾチックな丸窓は憧れだったという人も多い。ドラマ・映画でもよく使用され、つい最近も「天うらら」のロケがあった。



エキゾチックな校舎の景観を引きたてるのは「ロマンス街道」のイチョウ

◆その4
 
年に3回、学芸大学から先生の卵(“教生”と呼ぶ)が来て、実習授業をする期間がある。いい話し相手にもなる。

名物先生


 ★非常に個性的・ユニークな先生か多い。あえて何人かを紹介すれば……。

教官(数学):接続詞に「ましてや」「然らずんば」「須(すべか)らく」などを多用する。

教官(物理):共鳴の実験のため、一生懸命リコーダーを練習していた。

教官(英語):UNOのカードを使って問題を当てる。スキップが出たら答えなくていい(とばす)。ドローフォーだと4問題連続で答えなければいけない。

S教官(世界史):テストで生徒に100点を取られたら坊主頭にする、と公言。

教官(古文):筆圧が異様に強く、黒板を消す係の生徒が苦労する。源氏物語から松田聖子まで「純愛」のありかたを熱く語る。

有名先輩             

茂木健一郎(脳科学者)

国井雅比古(NHK「小さな旅」担当アナウンサー)

島田仁郎(最高裁判所長官)

千葉景子(元法務大臣。参議院議員)

赤城徳彦(元農林水産大臣。衆議院議員)

吉村作治(早大教授、考古学)

香山リカ(精神科医)

 附高名物「頭脳パン」

人気の頭脳パン(100円)は、購買で買えます。食べると頭が良くなるという「頭脳粉」で作られたパンです。イチゴ、ココアなどさまざまな味がします。


連絡先:東京学芸大学附属高等学校

        東京都世田谷区下馬415
                 TEL.0334215151
 

  「とうよこ沿線」編集室 取材・編集スタッフ

  品田みほ(反町)/高津利恵(中山)
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