編集:岩田忠利/編集支援:阿部匡宏/ロゴ:配野美矢子
NO.346
2014.11.03 掲載
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伊藤川崎市長から有料化の助言
川崎市長室訪問
市長室と車の中にいつも『とうよこ沿線』を入れて置く市長さん
「無料を有料にすべき」と
伊藤市長
が助言
昭和55年(1980
年)
10
月、長洲神奈川県知事の紹介で伊藤三郎川崎市長と市長室で5分間の約束で訪ねました。しかし5分どころか、40分も市長は終始笑顔で差し上げた『とうよこ沿線』を、しばらく丹念に各頁を
めくり速読していました。そして、本誌の将来を心配なさってこう話されました。
「いい雑誌ですねえ! 大変な労力がかかっているようですね。編集の出来栄えは、お見事です。感心しました」
と、まずおお褒めくださいました。
「こういう立派な雑誌なら読みたい人がいっぱいいるでしょうねえ。これが、無料ですか? 無料では本当に読みたい人の手に届かないのではないですかねえ?
日本人の悪い習性なんですが、『タダなら貰わなければ損』というのがあるのですね。こういう人たちは真の読者ではないのです。お金を出しても読みたい人というのが真の読者ですよ。
川崎市の生田には川崎市民家園がありますが、ここも最初は無料でした。無料の入場者は民家園を見学するのが目的ではなく、中に入って遊ぶのが目的なのですね。そこで有料にしましたら入場者から『静かな中で落ち着いて見学できる』と好評ですし、施設は汚さないし、最初から有料にすべきだったと思っているんですよ。
この雑誌『とうよこ沿線』の有料化を私は勧めますよ」
と伊藤市長は有料化を強く推進してくださり、さらに「東横線駅売店のコネがないなら、私が紹介しますよ」とまで親切に助言くださいました。
本誌を見る伊藤三郎川崎市長
第4号から定価200円に…
さっそく編集室で「有料化」を検討し
東横線・大井町線・目蒲線の駅売店、沿線の書店・喫茶店・レストラン・病院売店など普及協力先の開拓に着手。有料となればポスターやチラシの販促品、雑誌を店頭で入れて展示するラック、販売事務書類の納品書・領収書、配本態勢作りが急務になり、連日昼夜大忙しの日が続きました。
定価1冊200円で、
昭和56年(1981
年)
3
月
1
日発行、第
4
号
“
椿
”
から販売を開始しました。
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