「女性はクリスマスケーキみたいなもんだ。24なら引っ張りだこ。25でもまだ大丈夫。26になると引き取り手がぐっと減って、27・28・29なら鼻もひっかけない」。
うまいことを言うとは思いますが、これが現実かと思うと笑ってはいられません。
こんなことがありました。某テレビ局に勤める男性が、ご多聞にもれず彼も結婚したがっているので知り合いの女性を紹介することになりました。だれと比べても知性も容貌も遜色のない日本女性。ところが彼は、こちらが写真を見せるよりも先に相手の年齢を訊いてきたのです。
海外生活の経験もあり、古い考えにとらわれない新人類かと思っていたのに、親の世代と変わらぬ保守ぶりにはびっくりしました。
30歳をとうに過ぎているのに10歳も年下の女性を望んでいる口ぶりなのです。相手が処女かなんて訊かれなかったのがせめてもの幸いと、この話は打ち切り、以来結婚相手の紹介は一切しないことに決めました。