日本での“出産”は……
さて、女性という立場で病院のことを考える時、気になるのが出産のことです。
日本で子供を産んだ同胞たちから、こちらでは麻酔を使ってくれないので痛かったという話を何度も聞かされていますが、世界第二の経済大国日本で出産時に麻酔を使わないなんて、本当でしょうか。
また、お産中に痛みを訴えたところ、「外人はオーバーだから」ととり合ってもらえず、手当てが遅れて2カ月も入院するハメになったなんていうことも、どこかで読んだ記憶があります。なんだか私は日本で子供を産むのが恐くなりました。
それに、日本でよく言う、“産みの苦しみ”を味わえば親子の絆が強まるなんて、まるで中世の考えとしか思えません。
西欧人は、日本人のように子供の頃から痛みを耐えるようには教えられていません。必要のない痛みは耐えずに済ませたいのです。
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