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27歳の西郷従道
明治3年、欧州の軍事視察を終え、米国経由で帰国するときニューヨークのブロードウエイの写真館で初めて撮った写真
転載:角川学芸出版刊 石黒敬章著「幕末明治の肖像写真」から |
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兄・隆盛そっくりの容貌
西郷隆盛は上野公園の銅像で有名、伝記もたくさん出ているが、弟の従道のことは余り知られていないので、この機会に時系列的に少し記してみる。
西郷従道は、眉毛もギョロ目も隆盛そっくり、大西郷を少し痩せさせたような顔立ちであったため、小西郷≠ニいわれていた。
天保14年(1843)鹿児島藩勘定方小頭、西郷吉兵衛の3男として、鹿児島城下、下加治屋町に生まれた。はじめ隆興(たかおき)と呼び、通称は信吾であった。19歳のとき、1年のうちに続けて両親と死別した。
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