さまざまな放置ペットを保護し介護
横浜市内初の女性獣医として茂木知子さんが動物病院を開業して25年。その大倉山動物病院は大倉山公園の梅林のふもと、住宅街ながら樹木が茂る自然に恵まれた場所にあります。
周囲は樹木の多い丘陵地でペットを捨て、放置し易い場所なのか、傷ついた動物や飽きたペットを捨てる人がじつに多い。
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普段は動物たちの診察をされている茂木知子先生ですが、無責任な飼い主によって捨てられたペットの保護もされています。広い敷地内の病院の奥には、放置されたさまざまな動物たちが暮らしています。ちょっとのぞいてみましょう。
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まず登場したのはアライグマの「マック」。10キロはありそうな体をユサユサさせながらのお出迎えです。上手に手を使って食事をするところが何とも愛らしく、なんと好物はピーナッツクリームのたっぷり入ったサンドイッチとドーナツ。先生いわく「アメリカ人(?)だから(笑)」とか。ちょっと太めで愛矯たっぷり!
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次にお目見えしたのは、カミツキガメ(肉食)とロシア陸ガメ(こちらは草食)。どちらも体長30センチはある大きな亀。とくに前者は凶暴で、噛む力が強く、危険なので要注意! いったい何年生きているのか、先生にもわからないそうです。動きは前者は速く、後者はスロー。どちらも目つきがするどい!
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3番目にイグアナくんの登場。とにかく尻尾が長く、体長60センチはあると思われる大物です。変温動物のため寒さに弱く、冬はヒーターでの管理が必要という手のかかるコですが、逃げ足だけは速いそう(笑)。その姿、残念ながら見ることはできませんでしたが想像するとなんとなく笑ってしまいます。好物はチンゲンサイ。
ふと視線を感じ、振り返るとイグアナくんに見つめられてる……そんなこともしばしばとか。イグアナくん、きみはそのつぶらな瞳で人間を見て、何を感じているの?
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サンドイッチとドーナツが大好物のアライグマ

南北アメリカ生息のカミツキガメ。名前のとおり凶暴で動きが速く噛みつく肉食の大型亀。この危険な輸入亀をどなたが飼っていたのか、捨てられていた

こちらは草食のロシア陸ガメ。動きは鈍いが眼付は鋭い
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