好物は梅干しの種
ピンキーの飼い主は、鵜の木二丁目にお住まいの渡部英彦さん(63)。奥さんのお話しでは、毎朝6時半に起床し、ピンキーのほかに小型のボタンインコや文鳥などの世話もしてから、ご出動されるという。
ピンキーは、鵜の木の小鳥屋さんで、8年ほど前に購入。それ以前にもセキセイインコなどを飼育されていたそうだ。
ピンキーの主食はヒマワリの種。好物は乾燥させた梅干しの種。そこは人気者だけに、ご近所の方も乾燥させた種を差し入れてくれる。夜は玄関脇の止まり木で眠るピンキーだ。
ピンキーはコバタンというオウムの一種。羽色は白。頭の冠羽はわずかにレモン色を帯びて美しい。興奮すると、この冠羽がバッと広がる。感情の起伏はなかなか激しいとお見受けした。
ライバル出現!
そのピンキーに、今年になってライバルが出現した。
名前はまる子″。ハトよりひと回りも大きなピンキーに較べて、こちらはスズメほどの大きさの小型のボタンインコで、緑色の羽と赤い嘴が愛らしい。ところがこのまる子ちゃん、「逃げ出して、しばらくスズメに交じって遊んでから、また戻って来た」と渡部さんの奥さんが話されるとおりのやんちゃぶり。そして、ブランコからハシゴ乗り、車回しを演じて見せる。周囲に他の小鳥も飼われているが、まる子ちゃんの引立役みたいなもの。
取材中、話題がこちらに集中すると、ピンキーが大声で「ギャア」と鳴いたり、成瀬さんの服を噛んだり…・。「やきもちを焼いているんですよ」と言いながら奥さんが「ゴメンナサイは?」とピンキーを叱るとペコリペコリとお辞儀をする。
なんとなく人間臭いそのしぐさ。別にまる子ちゃんに恨みはないらしい。自分が人の輪の中心にいればピンキーは大満足。人が「万歳」と言って手を挙げれば、ピンキーも一緒になって翼を挙げる。生まれながらのエンターテイナーだ。
取材後、「バイバイ」とピンキーに一言。もちろん元気な声が返ってきた。
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ハトより一回り大きいピンキー。カゴから出しても逃げ出さない。後方の方が成瀬さん |
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ボタンインコ、まる子
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