9分どうり完成の地下現場
ヘルメットに身をかため地上の工事現場から足場をつたわって地下にもぐると、地表下13メートル、地下1階の広々としたコンコースにたどりつく。
さらに地下2階へおりると、そこがプラットホームだ。打ちっぱなしのコンクリート壁で固められた地下鉄新横浜駅が道路下に掘り拡げられ、ほぼ9分どうり出来上がりつつある。
地下の駅舎からさらに奥に進むと、直径7、8メートルもある太いチューブのようなトンネルが2本、蛍光燈に照らされて大きくカーブを描きながら続く。ほぼ完成に近づいたせいか、取材前にいだいていた資料による、トンネル内は暗くて湿っぽくて換気が悪いというイメージとはちがい、大変快適である。掘削を終えセグメントで覆われた、えんえんと続く曲面の中に入り込むと、まるでタイムトンネルの中に吸い込まれたよう。岸根公園駅側からとの合流地点まで800メートルほど進み、引き返した。
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