
昭和8年6月、二ッ谷通りをゆく洲崎大神大祭の行列
江戸時代から神奈川宿へ通ずるこの道は、二ツ谷通りといわれ、奥地の農家の人たちが引く荷車の音や牛馬の蹄の音が一日中絶えないほど往来が激しい通りでした。
写真は現在の区役所と神奈川体育館との間にある二ツ谷橋のところ。正面の2階建ては左に煎り豆問屋の千葉屋(現在千葉屋菓子店)、右に福富牛肉店(現在反町駅前・六角橋仲見世に出店)、その先に渡辺米店、平野薬局、新藤肉店、伊藤竹カゴ店などが並んでいます。 通りには牛が引く広台太田町の山車みこしの先頭にチンドン屋の中島チンドンの3人が何やら演じ、その横を牛のコヤシ車と箱型の乗用車とトラックが続きます。
提供:福田秀光さん(福富牛肉店。松本町) |
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昭和18年いつも人糞を汲み取りに来た農耕馬
現在の青葉区鉄町から小机街道を通って平川町の山田さんの家まで通って来た人馬
提供:山田正夫さん(平川町)
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昭和28年平川町通り(二ッ谷通り)を走る乗合馬車
通りの名は二谷町では「二ッ谷通り」、隣町の平川町では「平川通り」と呼んだ
提供:高橋珪次さん(平川町)
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大正時代の二ッ谷通り(別名・平川町通り)
復元:杉村みゆき(編集室編集委員。学生)
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反町遊郭(別名・青木町遊郭)
反町駅から第二京浜国道に至る一画に、江戸時代から昭和の時代の戦前まで遊郭があった。
赤い長ジュバンのおいらん(遊女)の後を、やり手ばばぁが付いて歩く――。
反町といえばそんな艶めかしい光景を思い出す人も多い。小説にもしばしば登場した遊郭の入り口には「大門」があった。
商店街の真ん中あたり、姓を新倉と言った床屋「倉床」とウナギ屋「菊屋」の間。この大門をくぐれば、そこが反町遊郭、別の名を「青木町遊郭」の世界だ。
このマップの復元者・岡部さんと戸塚さんの記憶によれば、大門の通りに14軒、道をたがえて滝ノ川沿い裏門の通りに7軒、計21軒が軒を連ねていたという。(岩田忠利)
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反町遊郭の跡地は、今や反町公園の一角。正面は神奈川区役所
撮影:岩田忠利
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反町遊郭と反町大門通り商店街
復元者:戸塚正二(松本町2丁目)/岡部由蔵(鳶職。上反町)
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