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昭和27年、八雲1丁目を流れる呑川
前川正男著『呑川物語』から
~~私の家の前を呑川という不思議な名前の小川が流れていた。40年前、当地に引越して来た頃、まことに、のんびりした田園風景の地であった。 まわりは、ほとんど畑で、ヒバリの舞いあがる声も緑の風に乗って流れてきた。呑川は、さらさらと美しい水を流していた。土手には、適当に雑草が茂り、秋には赤トンボの群れが、川を上下していた。その頃私の長女は、赤トンボを追いかけて、ドブンと川に落ちて大騒ぎしたこともあった。夕闇迫る頃ともなれば草むらに点々と、螢の灯が明滅していた。~~
右手の家は前川正男さん宅と前川さんの工場。
提供:前川正男さん(八雲1丁目)
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写真左の場所、現在(2013.5.4)
写真左の左岸後方に前川家所有の木造アパート「八雲荘」がありましたが、築80年弱で、今なお“健在”です。右手が前川さんのマンション
撮影:岩田忠利
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