編集:岩田忠利 / 編集支援:阿部匡宏
                                         
  NO.62  2014.6.10 掲載 
 
紀行 何回長電話しても無料の国際電話 スカイプ
             投稿:阿部 匡宏 (港北区師岡町)
 「One Note」とは、どういうものか
パソコン、Web、スマートフォンから自在にアクセスできるデジタルノートです。保存、整理、検索が簡単です。

 そのメリットは、以下の点です。

◆メモを失くさない:
 紙のノートと同じように、OneNote でとったメモは自動的に保存されます。どこからでもアクセスできますが、紙のノートと違って、紛失の心配はありません。

◆メモを自由に管理する:
 ページやノートブック内でメモを簡単に移動できます。アイデアを整理することで、新しい発見があるかもしれません。

◆すばやく検索する:
 すべてのページや添付ファイルの中から、特定の語句をすばやく見つけることができます。OneDriveに保存しておけば、どこからでも、どのデバイスからでも一つのノートにアクセスすることができ、便利にアイデアを管理することができます。

◆さまざまな形式のファイルを取り込む

 テキストや Web ページのリンクだけでなく、写真、ビデオ、表など、自由にファイルを挿入できます。

◆自由に描画する:
 ウスだけでなく、指やペンで滑らかに描画をしたり、消したり、編集したりできます。

◆すべてのメモをまとめる:
 一つのノートに情報をまとめておけば、時間を節約し、アイデアを創造することができます。


 
利用には、マイクロソフト・アカウントが必要です。(インストール中でも取得できます)


1. インストール方法

 http://www.onenote.com を開いてください。

1OneNote.comからダウンロードを開始する



 OneNote.comにアクセスして[無料ダウンロード]をクリックし、画面下の情報バーで[実行]をクリックします。この後、[ユーザーアカウント制御]が表示されたら[はい]をクリックします。

2クラウドへの接続を開始する



 インストーラーが起動してしばらくすると、[クラウドに接続する]が表示されます。

 iPhoneAndroidのアプリと同期できます。

 OneNoteのアプリは、iPhoneiPadAndroid端末でも無料で利用できます。

 Microsoftアカウントでサインインすれば、パソコンで作成したのと同じノートをスマートフォンやタブレットでも表示・編集できるようになります。

 パソコンのOneNoteで作成したノートブックをiPhoneなどでも確認できます。

 OneNoteはマイクロソフトのクラウドサービスに接続して使うことが前提になるので、[サインイン]をクリックします。

3Microsoftアカウントでサインインする

Microsoftアカウントのメールアドレスとパスワードを入力し、[サインイン]をクリックします。Microsoftアカウントを取得していない場合は、画面にある[新規登録]をクリックするか、以下のWebサイトから無料で取得できます。

ホーム|Microsoft アカウント

パソコンのアカウントがMicrosoftアカウントと関連付けされている場合は、自動的にサインインが完了します。

4ノートの設定が開始される



最初のノートブックが作成されるので、設定が完了するまで待ちます。

5初期設定を行う

 Officeの品質向上と自動更新についての設定を確認します。[推奨設定を使用する]をクリックし、[同意する]をクリックします。

6インストールが完了する

 OneNoteのインストールが完了し、最初のノートブックが表示されます。

 OneNoteをデスクトップから起動できるようにする

インストール後、OneNoteはアプリ画面から起動できるようになりますが、すぐに起動したいときには少し面倒です。デスクトップのタスクバーに登録しておきましょう。(Windows8の場合はOneNoteの起動中なら、タスクバーのアイコンを右クリックして[タスクバーにピン留めする]をクリックしても登録できます。)

7アプリ画面を表示する



スタート画面を表示し、左下にある[↓]をクリックします。

8OneNoteをタスクバーにピン留めする

 アプリ画面をスクロールすると[OneNote 2013]のタイトルが表示されます。右クリックして[タスクバーにピン留めする]をクリックすると、デスクトップのタスクバーに常に表示されるようになります。

2. OneNoteを使うと何ができるか?
 
(1)自分で使い方を決められる「自由度」

 
Officeアプリケーションのひとつ、OneNoteは、気になったことを書き留めておくメモ、Webで見つけた情報の保存や作成した文書のまとめ、デジタルカメラで撮影した写真の整理など、さまざまな用途で使えるデジタルノートアプリケーションです。さまざまな種類の情報を一元的に扱えることが特徴で、文字を入力したり図形を描画したりできるほか、音声や動画、画像、ほかのアプリケーションで作成したファイルなどをまとめておくことができます。
 まとめておける情報の種類、使い方は自分の目的次第。仕事からプライベートまで用途に縛られずに使える、自由帳のようなアプリケーションなのです。


(2)クラウド上にメモを作るメリット

 OneNote 2010は、マイクロソフトのクラウドサービス「Windows LiveSkyDrive」に対応しており、ここにOneNoteのファイルを保存しておけます。SkyDriveを介して、会社と自宅で同じメモを利用したり、スマートフォンやタブレット端末を使って外出先でメモを確認したり、複数のユーザーで情報を共有したりといったことが可能になります。


 3. 基本的な仕組み

 (1)自由な位置に書き込める

 OneNoteでは、メモ帳のようにキーボードを使って文字を入力することが基本になります。しかし、ページ上のどこにでも自由に文字を書き込めるという点がほかのメモアプリケーションと大きく異なっています。ページ上のいずれかの場所をクリックすれば、そこに「ノート コンテナー」が作成されて、文字を入力することができます。ノートコンテナーはページ内の自由な位置に動かせ、幅を変更することも可能です。


 (2)多様な情報をひとまとめにできる

 OneNoteでまとめられる情報はテキストだけではありません。写真や画像、ほかのアプリケーションで作成したファイルなど、さまざまな情報を記録できます。これを活かせば、デジタルカメラで撮影した写真の整理、重要なファイルの管理といった用途にもOneNoteを使うことが可能です。


 (3)OneNoteを構成する要素


 紙のノートやシステム手帳を利用する際、用途に応じてノートを使い分けたり、インデックスを使ってページを分類したりするように、OneNoteでもメモを整理、分類することが可能です。
 OneNoteは、「ノートブック」と「セクション」、「ページ」という3つの要素から構成されています。情報を書き込むところは「ページ」と呼ばれ、システム手帳やノートでいうところの用紙1枚分に相当します。このページをひとまとめにしておくのが「セクション」で、これはインデックスで仕切られたメモ用紙の1ブロックに当たります。このセクションが複数集まった大きな固まりが「ノートブック」で、文字通り1冊のノートまたは手帳のイメージです。
 この構造を活かすと、たとえば仕事用とプライベート用でノートブックを使い分ける、セクションを使って業務内容やプロジェクトごとにページを分類するといった使い方ができます。

 (4)他の作業をしながらOneNoteでメモする

 OneNoteは、ほかのアプリケーションで作業をしながらメモを取る、という使い方もできます。OneNoteがインストールされている環境では、OfficeアプリケーションやInternet Explorerなどに「リンクノート」と呼ばれるコマンドが追加されます。これはOneNoteとほかのアプリケーションを同時に利用し、書類を作成したりWebサイトを見たりしながらOneNoteでメモを取ると、自動的にメモを取ったときに使っていた情報にリンクされるという機能です。会議や講義の内容をメモしながら資料を参照したり、Webで情報を集めたりするときに便利に使えます。
 このほかにも、録音または録画した内容と連動したメモが簡単に取れる、情報をコピー&ペーストしてくると出典が自動的に挿入されるなど、複数の作業やほかのアプリケーションとの自動的な連携が得意なのもOneNoteの特徴のひとつです。作業経過も情報のひとつとしてOneNoteにまとめておきましょう。


 
(5)作成したページは自動的に保存される

 WordExcelでは、作成した内容をファイルとして記録するために、ユーザーが明示的に保存を実行する必要があります。保存を行わずアプリケーションを終了させてしまい、時間をかけて作成した書類が消えてしまったという経験を持つ人は少なくないでしょう。
 一方OneNoteでは、あらかじめ作成したノートブックの中に自動的に作業内容が保存される仕組みとなっており、「ファイルに保存する」という行動を意識する必要はありません。

 4. 使い始めるには

  ◆ スタートメニューを表示する
 


    ◆ OneNote 2010を起動する

   
   ◆ OneNote 2010が起動した



 5. メモの作成

  ◆ コート・コンテナーを作る


  ◆ コート・コンテナーが作成された


  ◆ 文字を入力する


  ◆ ページのタイトルを入力する


 6. メモに写真を挿入

  ◆ 図の挿入を開始する

  ◆ 
挿入したい写真を選ぶ

  ◆ 写真のサイズを調整する
 ノートブックに挿入した画像は、ファイルとしてパソコン上に保存し直すことができます。保存するには、画像を右クリックしてコンテキストメニューから[名前を付けて保存]をクリックします。


 7. メモの中に表を入れる
  
◆ 
作成する表の行と列の数を指定する


   ◆ 挿入された表に文字を入力する

 簡単に表を作るには

 OneNoteでテキスト入力中に[Tab]キーを押すと、自動的に1行×2列の表が作成され、[Tab]キーを押す直前の文字列が最初のセルに挿入されます。その状態から[Tab]キーを押すと列が増え、[Enter]キーを押すと行が増えていきます。キーボード操作だけで表を作れるので、文字を書きながら素早く表にしたいといった場合はこちらの方法が便利です。



 表の操作
  作成した表を編集している際、リボンには[表ツール]-[レイアウト]コンテキストタブが表示されます。このタブでは、たとえば表全体を選択したり、一部の列をまとめて削除したりすることが可能です。また、行や列を挿入するためのボタンも用意されているので、入力中に列や行を追加する必要が生じた場合でも、表を作り直す必要がありません。

 8. メモの内容にシールで目印を付ける

  ノート シールでタスク管理を行う
   

   ◆ノート シールを挿入する


   ◆ノート シールが挿入された

  ノート シールを検索する

  ◆検索を開始する

  ◆ ノートシールの検索結果が表示される

 
ノート シールをカスタマイズする

 目的に合ったノート シールが見つからない場合は、必要なものを自分で追加しましょう。[ノート シール]の一覧メニューの[ノート シールの設定]をクリックすると表示される[ノート シールのカスタマイズ]ダイアログボックスでは、新しいノート シールを作成したり、既存のノート シールの内容を変更したりできます。

 9. データをメモに貼り付けるには
  文字をコピーして貼り付ける

    貼り付けたい文字をコピーする


   
コピーした文字情報を貼り付ける

   文字が貼り付けられた


   別アプリケーションのファイルを挿入する


    挿入したいファイルをドラッグする

   挿入方法を選択する

   ◆
ファイルが挿入された

 
上と同じ手順でWordPowerPointなどの文書に貼り付けられている画像、Excelで作成したグラフをコピーし、そのままOneNoteのページに貼り付けることもできます。

 
10. ほかの画面を見ながらメモする

   ◆デスクトップの端に画面を表示する

  
◆OneNoteの画面が右端に表示された

 OneNoteの画面を元に戻す
   
◆ 画面を標準表示にする

  「使って得するOneNote」、以上で終わります!
「とうよこ沿線」TOPに戻る 次ページへ
「目次」に戻る