編集:岩田忠利 / 編集支援:阿部匡宏
                        NO.51  2014.5.20 掲載
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ガーナ 西アフリカのガーナ共和国見聞録
ガーナの食べ物

                    投稿:浦野 勝雄 (世田谷区給田)                    


     路上販売の食品売りは、女性



  意外においしいものを売っている路上販売

 路上販売人のなかでも食品関係は主に女性が販売しています。販売している食品はスイカ、パパイヤなどを食べやすいように皮をむき、カットしたもの、パン、菓子類、小魚を料理したもの、ペットボトル入りの水、袋入りの水など。地方へ行くと、現地で獲った魚を料理したもの、野生小動物を燻製にしたものなどを販売しています。

 
小袋入りの150円位のカシューナッツやバナナチップスは食べやすく、おいしいので購入し運転手とよく食べました。



小魚の揚げ物を買って運転手と車の中でつまむ











海岸近くで料理した魚を売っている路上販売人 2012/12



 パパイヤをカットして売る女性 2012/3

 
おいしそうで購入したくなりますが、細菌などの心配があるので買ったことはありません。パパイヤを購入するときはカットしないものを買うことにしています

                     道端の出店いろいろ



         道端の果物屋
  2012/12

右端のマンゴーをひと山を買い、ホテルで食べましたが、大きくて安くて、旨い! 日本では味わえない美味です



業者への卸売りらしいスイカ屋 






    ポリタンク入り飲料水と食パン屋

 
45年前までは食パンを包装せず、そのまま販売していました。ホコリがたまり、購入するには勇気が必要でした。今は1本ずつ包装してあります。
 右のポリタンクは飲料水用。
2や3階のビルでは飲料水用のポリタンクを天井に設置して給水します




    キャッサバ屋   2013/4

 
農家の主婦がキャッサバの粉を道端で売っていました。そば粉のようにお湯で湯がいて食べられると言うことで購入しました。ホテルでお湯を沸かし団子を作ってみましたが、調理方法の違いか、タレ、またはスープが必要なのか食べられませんでした。残りは運転手に引き取ってもらいました


            代表的なガーナ料理


 
ガーナの首都アクラ市内にはフランス、イタリア、レバノン、インド、中国、日本などのレストランがあります。日本レストランは韓国人やフィリピン人が経営し、寿司を出していますが、寿司と言える代物ではありません。

 ガーナ人はこれらの外国レストランではあまり見かけません。現地ガーナ・レストランではジョロフライスという炊き込みご飯、FuFu、バンクーンという餅にいろいろなスパイスの効いたスープをかけた料理などがあります。彼らは右手を使って料理を上手に食べるのです。


 1. ジョロフライス(炊き込みご飯)

 
米の中へ牛肉、鶏肉、魚を入れて炊き上げる料理、またフライドライスにしたものもあります。この料理はピラフから生まれたようです。 

 米の炊き方が非常に硬く、日本の米のようには食べられません。
 米の量が多く、日本では
23人分の量があります。米の咀嚼に時間がかかりますが、噛んでいる間に味がでてきます。

 現地人は右手そのもので食べますが、我々にはプラスチック製のスプーンをつけてくれます。それでも肉や野菜は食べずらいので持参した箸で食べるのです。






ジョロフライス 弁当

味噌汁は持参したインスタント 2012
 

  2. お雑煮と同じ料理のFuFu(フフ)

  
フフはキャッサバやヤムイモを粉末にし、団子状にして蒸かした後、プランティーンと混ぜ、臼と杵でつきます。
 この餅を牛肉、鶏肉、魚などのスパイスの効いたスープとともに食べます。  日本のお雑煮とまったく同じ料理です。餅よりは粘り気が少ないですが、ほのかに甘みがあり、大変うまい。餅好きにはありがたい料理です。ほとんど毎日スープをかえて食べましたが、飽きませんでした。




     FuFuつき 

レストランの脇でフフをついていました
 2012







二人でつくのも餅つきと同じ

 ウスの中の餅を水で返すのも日本の餅つきと全く同じ。ただし、杵は日本のものと違い一本棒。杵を借りてついてみましたが、大変な重労働



 飽きのこない味FuFu 鳥のスープとフフ
  

2012
 街のレストランで













 3. バンクー

 キャッサバとトーモロコシ粉を練ってフフと同じように臼と杵でつき、餅状にして少し発酵させたものです。
 フフと同じようにスパイスの効いたスープとともに食べます。味は酸味があり、当初は少し抵抗がありました。












       バンクー弁当 

 
フフの量は多く、日本人は1個で十分です。右上の容器がスープ、小さい容器に辛い調味料が入っています

                    野菜の絶対量が足りないガーナ


  セロリひと株1800円も…

 ガーナでは新鮮な野菜を手に入れるのが大変です。八百屋はあまりないようだし、スーパーの野菜売り場は小さく、種類も少ない。生野菜を食べたくてスーパーの野菜売り場で探しますが、生で食べられそうな野菜はキューリ、玉ねぎ、人参、セロリくらいです。セロリは南アフリカ産で値段がすこぶる高く、一株日本では200〜300円のものが1800円もします。他の野菜も日本並みに高いです。

 野菜栽培の土地は十分アクラ市近郊にあるのに、耕作者が不足するのか、耕作技術が劣っているのか、また耕作地から都市への運送手段などのインフラの不備なのか、都市では慢性的野菜不足です。

 確認したわけではありませんが、アクラ市で販売している野菜は中国人が栽培していると言う人もいます。

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