更新 2016.04.15

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138 平成27年11月14日(土)午後6時、渋谷で(私の)「喜寿を祝う会」



 久しぶりに加賀紀子さんからの電話だ。
 「11月14日、空いていますか。この日、編集長の喜寿の祝いの会を開きたいのですが…。これから昔の一部の皆さんに呼びかけます。どなたが当日集まるかは、お楽しみに! 編集長には内緒ですよ〜、フ、フ、フ…」。かつて“ミス『とうよこ沿線』”と呼ばれた彼女も、今では最古参。
 1980年7月、念願の『とうよこ沿線』創刊号が世に出て、無料配布キャンペーンを東横線18駅の駅頭で行ったとき、彼女はその一冊を日吉駅改札口で手にし、編集仲間に加わった。それから早くも35年……、20歳そこそこだった彼女も、もう50代なのだろうか。

  集合場所と集合時間の連絡が前日まで私にはない。「いったい私はどこへ行けばいいのだろう?!」。
 たしかに、これはサプライズだ!

 東横線のホームが地下にもぐってから初めての渋谷駅。インターネットで調べた出口3番が現れず、歩くこと、歩くこと、なかなか出られない。やっと地上に出ると、そこは高層ビル群、きらびやかなネオン……渋谷特集で連日歩き回った街がすっかり変わり果て、異国の地に来たようだった。

 家庭を持ち、仕事がある皆さんが私のために貴重な時間を工面して、この雨の中をわざわざ参集くださった。本当に有り難いことだ!
 会場に着席した仲間だけは、全然変わらずホッとした。女性も男性も、その顔や仕草も、30年以上経っているのに、みな少々貫禄がついた程度で昔のまま……。


雨中の会場(渋谷・東急百貨店本店近く)
 同時代に雑誌作りという共通目的で過ごした仲間だけに話題を共有、すぐに話に花が咲く。2時間が矢のように飛んでいってしまったが、私にとっては半生で忘れることのできない記念碑的な2時間となった。
 皆さんのお心遣い、どうもありがとうございました! 
 貴重な贈り物の準備や会場の手配、皆さんへの連絡など、いろいろお世話くださった加賀紀子さん・佐藤由美さん・一色隆徳さんには心から御礼を申し上げます。




前列の老人以外、30年以上の歳月が経っているとは思えない面々だ


鮮やかな紫に白字くっきりのTシャツをいただき恐縮……

139 平成28年4月15日(金)、 36年間存続の編集室を閉鎖



 『とうよこ沿線』と写真集時代、日吉4-4-17の編集室

 昭和55年(1980年)4月1日、「東横沿線を語る会」が東京・川崎・横浜の行政区分のカベを越え、住み良い“東横沿線コミュニティー”をめざして発足。その機関誌、沿線住民手づくり雑誌『とうよこ沿線』創刊号の編集に有志の皆さんが連日編集室のドアーを叩き、参加されました。同年7月7日創刊以来23年、その数、老若男女のプロ・アマチュア2000人超も…。通算74号発行を数え、同時に激動の昭和時代を残す写真集『わが町の昔と今』シリーズも、通巻第8巻を世に送り出すことができました。


創刊記念日は7月7日、七夕の飾り付けの下での賑やかな祝賀パーティー。昭和83年、創刊3周年のとき


昭和60年、室内には最新鋭のパソコンやプリンターが並び、パソコン通信ホスト局「とうよこNET」は世間の注目を浴びた


昭和61年、大晦日に渋谷を出発、都内〜川崎〜横浜を踏破し港ヨコハマで初日の出を迎える恒例の「ナイトウオーク」。編集室が第3チェックポイントとなり参加者は“甘酒休憩”をとる

 その道程は毎号試行錯誤の繰り返しでした。そしてついに経済的危機に見舞われ「次号発行は絶望的…。廃刊止む無し」と諦めかけたことがいく度も……。そのたび、沿線の愛読者や商店・会社関係者の皆様から温かい支援の手が差し出され、“断崖絶壁危険な道”をなんとか渡ってまいりました。「誠心誠意と情熱は人の心に伝わるもの」と体験したのは、この時でした。
 そんな中、昭和60年(1985年)11月、全国タウン誌408誌参加の“第1回NTTタウン誌大賞”、また平成2年度(1990年)6月、サントリー文化財団から神奈川県下初の“サントリー地域文化賞”受賞の祝報にスタッフみんなが狂喜乱舞したひと時は生涯忘れられない思い出です。

『ESNパソコン教室』時代、日吉2-2-15の編集室兼教室

 その後23年が経ち、編集室はスタッフの高齢化と若手スタッフの就職や結婚など環境変化で取材や配本の“機動力”を失いました。
 そこで立ち上げたのが、平成14年4月発足の中高年と主婦対象の「えんせんシニアネット」。日頃のパソコンを駆使した編集経験を生かした{E・S・Nパソコン教室」開講でした。T講座2時間で受講料800円、どなたでも喫茶店でコーヒー1杯飲んだつもりで足しげく通えるよう料金設定しました。
 最初は余りにも低料金、「どうせ半年か、そこらで潰れるだろう」と、いぶかって横目で眺めていた人が多かったようです。しかし消費税の値上げや諸物価の高騰にもめげず、1時間当たり400円の受講料を維持。そして1年が経ち、3年、5年と続けるうちに受講者数が右肩上がりに急上昇、狭い教室の席が足りないほどになりました。
 ところが、近年スマホやタブレットという受動的情報の機器が出現……。パソコンという能動的・創造的な機器が中高年者や主婦に敬遠されるようになったのでした。生徒さんの中には、パソコン操作の勉強を継続したいという人もいますが、絶対数が少なく、低料金での教室運営はとても家賃などの固定経費を賄えない実情でした。それでも歯を食いしばって数年続けてきましたが、好転の兆しが見えず、ついに平成28年4月15日をもって閉講に至りました。


テーブルに食べ残しの菓子袋、茶碗、雑巾までそのまま、いつもの教室風景


外部から依頼された編集業務を岩田編集長がこなす編集コーナ


 平成19年度の総務省情報流通行政局から「高齢者のICTを活用した社会参加」のモデルとして全国あまたのシニアネットの中から、5団体の一つに選定されたことは、本会業績の唯一誇れる遺産となったような気がします。

 

140 平成28年3月19日(土)、Web Site『横浜日吉新聞』が編集室閉鎖を報道


 

  日吉地区の地域問題を克明に取材し読者に情報提供するサイトとして、多くのリピーターの心をがっちり掴んでいることで定評のあるWeb site『横浜日吉新聞』編集長・西村健太郎さんが3月中旬、編集室を訪れました。その時の模様が以下の記事で公開されました。

    http://hiyosi.net/2016/03/19/toyoko_ensen/

  上記URLをクリックしてご覧ください。
  西村編集長から以下のメールも頂戴しました。「編集室が日吉に残ってほしい、という強い思いがあり、広く知っていただくために現状を包み隠さずに書きました。もし、不都合な点などございましたら何でもお知らせください。記事を公開して間もない段階ですが、250人以上に閲覧されており、フェイスブックでの共有も30を超えました。われわれのほうにも「残念」との声が寄せられております。私自身も残念でたまりません。」
  お陰さまで当サイトのヒット数は一気に増え、「バックナンバーが欲しい」、「うちの新聞でも取材させて!」、「昔の貴重な写真が借りらえなくなるのか?」などとの電話やメールが多数寄せられ、その反響の大きさに改めて感謝したしだいです。


141 平成28年4月16日(土)、Webサイト『とうよこ沿線』(管理人・阿部匡宏)で存続!



 当方サイト『とうよこ沿線』のTOPに「36年間存続の編集室閉鎖」の予告を載せたところ、当の本人すら驚くほどの問い合わせが寄せられました。今も私の手元に目黒区八雲の知人・松本敦雄さんから以下のようなメールを頂戴しました。
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  岩田忠利 様

  久しぶりにHPを拝見したところ、編集室を4月中旬に閉鎖するとの表示があり、驚きました。
  ホームページ(HP)が見られなくなるのでしょうか。
  HPは更新はしなくても良いので、今のまま見られるようにして欲しいと思います。
  36年にわたる貴重な記事が満載で、永久保存版とも言えるものです。
  HPの維持に費用がかかるのであれば、無料のHPに移行するなど是非ご検討ください。

  「暮らしワイドな窓」782に掲載いただき感謝しております。
  私のHPにも引用しており、知り合いに紹介しています。http://www2s.biglobe.ne.jp/~amatsu
  とうよこ沿線HPを永久保存しましょう!
                      松本敦雄
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  松本さんはじめお問い合わせの皆さん、ご安心ください。家賃の安くない日吉駅前の編集室は閉じたものの、どっこい、『とうよこ沿線』ホームページは元気ですよッ。気分一新、新たなスタートの第2ステージを迎えます。情報送り手の態勢も管理人(システム部長)に阿部匡宏さん、文字校正担当・石川佐智子さん、ロゴデザイン担当・配野美矢子さんです。発信拠点は日吉の私の自室から。

 第2ステージにあたり、松本さんはじめ皆さんにお願いです。私がめざすのは、紙媒体の沿線誌『とうよこ沿線』同様、みんなで創る『とうよこ沿線』サイトです。奮って投稿していただき“情報の送り手”になってもらいたいのです。ご投稿をお待ちしております。どうぞよろしく!!

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