編集:岩田忠利/編集支援:阿部匡宏/ロゴ:配野美矢子
NO.435 2015.01.20  掲載 

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 神奈川学園
   中学・高等学校
の巻



  沿線住民参加のコミュニティー誌『とうよこ沿線』。好評連載“復刻版”


   掲載記事:平成10年5月30日発行本誌No.70 
 神奈川学園
  
  中学・高等学校
 
 〜〜 最寄駅横浜 〜〜


 
横浜駅西口から歩いて10分。生徒たちのセーラー服装がじつに清楚。一見したところ茶髪もピアスも見当たらない。

 校則は生徒たちで話し合って決めているとか。本当の意味の「自由」を知っているのだろう。



夏の制服姿で勢揃い



平成9年4階建てのモダンな校舎が完成



 School  Profile


生徒数  
1285名(中・高)
 総卒業生数……1万8000人くらい(年に1度同窓会誌「花と実」発行)

沿革 

 大正3年(1914年)、神奈川高等女学校として創立。平成2年、神奈川学園中学・高等学校に改称。

校訓・教育方針
 「人間教育」  生徒の優れた可能性を引き出し、人間としての輝きを持った人生を歩んでほしい。
 「自他敬愛」 の精神
人間を愛し、尊重する心が人間関係の根本。将来社会に出た時に、相手への思いやりを持つことが心豊かな生活の基盤となる。さらに他人の意見をよく聞き、自分の意見をはっきり言える、決断力と自主性も養ってほしい。

年間学費 
80万円

卒業生の主な進路  
90%が大学進学。推薦を含め私大が主だが、国公立大への合格者数も年々増えている。

    学校自慢


平成9年の秋、念願の新館が完成した。地上4階建て、打ちっぱなしのコンクリートと赤味がかった磁器質タイルが何ともオシャレ。エントランスにはブロンズ像や、卒業生の作品のガラス細工、絵画、書などが展示されている。美術館の趣すら漂う。

自由でのびのびした校風

●親子3代・4代と通ってくれる。卒業生が母校に愛着と誇りを持っている証し。

●高2からは大幅な授業選択制、昨年は10人以下の科目が20講座もあった。

●先生方が熱心、自分を忘れて生徒のためにのめりこんでしまう。

●生徒が自分の意見をはっきり言える雰囲気がある。

●生徒がTPOをわきまえている。

●流行に流されないリンとした強さがある。


 ウチの学校のここが
         すごい!


その1

 校則は生徒が決める。
 生徒会が活発で、生徒の意見が生かされる。自分たちで決めた校則なので破る人がいない。カバンも自由。ソックスもかなり自由。普段はルーズソックスの生徒も音楽会などの時には着用してこないし、他校と比べて茶髪やピアスがとても少ない。TPOの大切さを自発的に学んでいるのだ。「規則を破るより自由を守るほうがかなりむずかしい」

◆その2 
 行事は活発、観客が多い。文化祭・音楽会・球技大会がとにかくすごい。

◆その3 
 
1万人もの来客で賑わう学園祭
 毎年10910日に開かれる学園祭はちょっと見もの。毎年卒業生を中心に1万人ものお客さんが来る。単なるお祭り騒ぎでなく、大学生もびっくりするような研究発表が多い。高が担当する食堂のお味はプロ顔負け。学園名物でもある。

     先輩たちの足跡


大正時代、神奈川高等女学校(現神奈川学園)の校舎










 講堂で布団の綿入れ。被災地へ布団1万2千枚贈る

 大正12年の関東大震災直後、学校が宮内庁医療部の本部となり、被災者延べ37,000人が治療に同校を訪れました。
 また被災者に贈る布団12,000枚の製作を引き受け、布団作りに全校生徒が総出で当たり、2週間の授業をこれに費やし完成させました


           昭和初期の海水浴

 学校の三大行事の一つ、「夏の村」という臨海学校。このときは姉妹校の「精華小学校」の児童と一緒に海で遊びます







       昭和初期、和服で運動会

 神奈川高等女学校の制服は当時、和服と洋服があり、運動会は写真のように和服で行われました。
 頭に大黒様の頭巾のようなものをかぶり、膝までのタッツケ袴をはき、膝から下は黒の長靴下、そして黒のズック靴。まさにこのスタイルは白虎隊のよう。さすがに生徒には不評だったようですが、先生方はこれで押し通しました


有名先輩

山本安英(女優。大正時代の卒業生。戦中・戦後の演劇を代表する女優の一人

野村道子(ワカメちゃん・しずかちゃんの声でお馴染みの声優・8回卒)

末廣博子(書家・19回卒)

マーヴェリー・妙子(英国を中心にフラワーアレンジメント学校を主宰・19回卒)

余貴美子(女優)

五大路子(女優・23回卒)

山崎美貴(女優・声優

白河理子(タレント・作家)

遥 くらら(元宝塚歌劇団星組・雪組のトップ娘役、愛称モック。元女優)

村山ふみ枝(プロゴルファー・35回卒)

      在校生の制服

 ダブルリボン(リボンを二つ繋げる)にして結ぶとチョーかわいい!






 
スカート丈
       ヒザ上下5センチ








 連絡先:神奈川学園中学・高等学校

          横浜市神奈川区沢渡18
          TEL
0453112961

   学校ホームページ
    http://www.kanagawa-kgs.ac.jp/

  「とうよこ沿線」編集室 取材・編集スタッフ

    品田みほ(反町)/高津利恵(中山)
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