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――創刊記念キャンペーンの体験――
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東横線にもいろいろな人がいるもんです |
(昭和55年:1980)7月7日、待ちに待った創刊号がトラックに山と積まれて編集室に運び込まれました。翌日がキャンペーンの日。早く沿線の皆さんに読んでもらいたい。まんじりともできぬまま夜が明けた。クヤシー、あいにくの雨……。
斉藤さんは障子紙半分ほどのポスターを10枚も夜を徹して描いてくださったり、私だってリボン作りにがんばったんですもの、絶対やろう! とみな意気盛ん。
会員6名ずつでT班とし、3班がそれぞれ受け持ちの各駅へ。岩田編集長、川田、竹内各会員が車で中目黒駅から日吉駅まで事前に4、5百冊ずつ置いて回る。
駅に着いた私たちは、まず改札口前にポスターを張り、胸にリボンを付けて、さあー、戦闘開始――。
「沿線住民手づくりのコミニティ誌デス。さあー、どうぞ……」
改札口からぞろぞろ出てくる人、そして入ってくる人……。つぎつぎと手渡される。
「ご苦労さまデス」「アリガトウ」「アッ、これですか。待ってたんですよ」
と、さまざまな嬉しい反応には感激しましたね。思わず最敬礼したいほど……。5千冊が1時間ちょっとで空になる。残ったのは軽い疲れと満足感。
キャンペーン2回目は7月14日。さらに参加協力者がふえ、綱島から反町駅までの6駅。
1回目もそうでしたが、差し出す本を中味も見ないでクルクルと丸めてしまう人、もっとひどいのは私たちの目の前でポイとくず篭に投げ込んでしまう人……、
この東横線にもこういう人たちがいるんですね、悲しくなりました。この雑誌はたくさんの人たちがあれほど苦労して作りあげた汗の結晶だというのに…。
あれから2カ月、またここに2号が誕生しました。どうぞ隅から隅まで読んであげてください、と祈るような気持ちのわたくしです。 鈴木好子(編集室)

夕方の綱島駅。どっと改札口を出る人たちに、「ハイ、私たちの雑誌をお読みください」
中央が筆者、左が編集に大活躍の有馬新子さん 撮影:川田英明
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ミス横浜・天野由香里さん(綱島)も個人的に協力、日吉・綱島・大倉山の駅で活動されました
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