なにしろ、私はほとんど毎日のように手紙を書いています。手紙といっても、主に絵葉書かカードを使い、文面もほんの数行だけですから、それほど大袈裟なものではありません。でも、フランス語かイタリア語か、英語か日本語でどんどん書いて出すようになったので、頂くほうも大分増えてきました。
夜、一日の仕事を終えて帰ってきたとき郵便受に手紙が届いていると、マンションの階段を昇る足取りもぐっと軽くなります。それに、日本人の友人からの手紙だと、たいてい漢字に仮名がふってあったりして、優しい心遣いに嬉しさもひとしおです。日本語は独りで覚えただけなので、随分苦労しましたが、やはり時間の無駄ではなかったと今感じています。
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